欧州系ぶどうの管理作業が終わり、すべての品種が袋の中にしまわれました。
5月下旬、今年は開花時期から慌ただしく、全品種が一斉に開花してしまうという前代未聞の忙しさ。開花当初は例年のように開花時期が早い品種から遅い品種へと順番に咲くものだと思ってました。気がつけば遅い品種も開花してしまい、この時点では絶望的なほど作業が間に合わず遅い品種は全滅の予感すらありました。紅玉屋の中で遅い品種としてあげられるものは「シャインマスカット」これはマズい、非常にマズい。
6月上旬、当初は私と親父だけで作業していたぶどう畑に急遽、嫁と母ちゃんを招集し、通常では考えられない作業工程でしたがなんとかこなすことができました。上の写真のように粒の形が安定してくると作業の波も落ち着きます。こなすことで精一杯だった状況を整理し、次の作業に向けての下準備の余裕も出てきました。開花当初は全滅すら予感していた「シャインマスカット」と「天山」でしたが、落ち着いてみると非常に出来が良く、例年以上に美味しいぶどうが収穫できそうな予感に変わってきます。
6月中旬、ぶどうの粒も大きくなり、品種ごとに余分な粒をハサミで切り落とす作業が続きます。品種ごとに収穫時の粒の大きさが違うので収穫時を想定して房の形を整えます。上の写真は「天山」この品種は一粒が35グラムほどになりますので1房辺りの粒の数はおよそ30粒ほど。これで1,000グラムを超える「天山」の出来上がり。「天山」は店頭価格で1房が10,000円ということも珍しくない品種です。それほどに栽培が面倒なので10,000円で買えたらラッキーかもしれません。最高級品種の「天山」ですが、紅玉屋で販売している詰め合わせに入りますのでよろしければぜひお試しを!
欧州系ぶどうの畑は住宅地にも近く、車の通りもあるため、来客が絶えません。今年はなかなか面白いものが見れましてそちらをいくつがご紹介。犬、ヘコヘコ歩くような引きづられるような姿がとても可愛らしく、手を止めて遊んでしまいました。トンボ、畑ではトンボを見ることは珍しいことではないのですが、ヤゴからトンボが出てくる瞬間に立ち会うのは初めての事でした!しかもオニヤンマ!オニヤンマはスズメバチの捕食者なので我らがヒーロー!
6月下旬、形を整えたものから袋をかけていきます。この時点でかなりぶどうも大きくなります。大きなものはすでに600mlのペットボトルと同じ大きさ!欧州系ぶどうは大きいものほど美味しいです。紅玉屋では大きさに比例して味もしっかりと濃くなるように土壌管理を行っておりますので!
これから収穫まではひたすらに土壌管理になります。水分が少なくなってくると潅水。養分が少なくなってくると減った分のミネラルなどを補給します。今年はすでに例年に無い非常に良い生育状況なので今から仕上がりが楽しみでなりません!
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