今シーズンにようやく収穫できそうな赤いシャインマスカット!
シャインマスカットの子にあたる品種です。同じ親からでも違う味や見た目が出るもので数種類の存在が確認されております。明らかに外観が異なるものは違う名前を考えようと思いますが味や見た目の微妙な違いは全部同じくくりで行こうと思います。本気で育種を行なっている方はよくもまぁ毎度毎度違う名前が出てくるものです。例えるならば一郎や二郎は登録されているから使えないのに子供が30人いるような。
前回の記事でも書きましたがぶどうの接木をひたすらにやっております。接木用にと木と穂木を用意してますので接木後は24時間で癒着し48時間で芽が動き始めます。その後は200センチ程度で摘心を行い、翌年には接木した品種が収穫できます。こうして新しい品種の試作を続けるわけですが知名度のあるシャインマスカットに並ぶような品種はそう簡単には作れません。シャインマスカットも10000000000分の1ぐらいの確率で出現するであろう物が10回目ぐらいでできちゃった、というほどの奇跡の賜物です。それほどの品種なのに国際登録は中国に盗られ、苗木の輸出も止まらないというハイテク産業の二の舞三の舞な始末です。
すでにお気付きの方も多いかと思いますが農産物は品種が同じでも作り手が変わると別の作物になります。シャインマスカットに限らず紅玉、グラニースミス、ふじ、どれも他にない美味しいものを作っていくために日々試行錯誤でございます。
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